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忘れられた子供たち~スカベンジャー
忘れられた子供たち~スカベンジャー [DVD]
オフィスフォープロダクション (2007-10-22)
売り上げランキング: 24444
おすすめ度の平均: 5.0
5 誰にでも撮影できる映像では

■My Review
この映画の舞台は、当時地図にもその所在が載っていない村
と言われていた、フィリピン首都のマニラ市北部に位置する、
マニラ湾沿いの巨大なゴミ捨て場、通称『スモーキーマウンテン』
当時世界3大スラムの1つに数えられていたそうです。

『スモーキーマウンテン』、日本語で『煙の山』と呼ばれる
理由は、いつもメタンガスの自然発火により煙がたち上っている
ところからつけられた名称。当時はゴミ捨て場の山の斜面に
3000家族、21000人の人々が、そこで生活していたとの事です。

現在は、1995年11月にフィリピン政府により強制閉鎖され、
そこで暮らしている人々は、他のゴミ捨て場に移住。
その1つが、第2作目の『神の子たち』の舞台になった
パタヤスゴミ処理場、通称『スモーキーバレー』(煙の谷)

映画『忘れられた子供たち』は四ノ宮浩監督が初めて
フィリピンへ行き、そこでスモーキーマウンテンを見つけ、
その地で約6年にも渡り撮影したという貴重な映像集。
その当時の現状を、様々な家族や少年少女を通じてモノクロで
表現しています。(最後の1部分はカラーに変わります)

ここでは時々ゴミに混ざって、赤ちゃんの死体や、病院で
切断された手足、殺された人などもころがっているとのこと。
このことはある子供へのインタビューで、
その子供が嫌なことのひとつに上げていました。
「でももう慣れた」という怖い一言も付け加えて。

そこには汚染された血液がついた注射器も時々
ころがっているそうで、とても危険極まりないところ。
そこをときには裸足で歩いている子どもたち。
悪臭もかなりのものもらしいです。
四ノ宮監督も、一時期撮影の為にそこに住みつくことを
余儀なくされましたが、体がとても持たなかったそう。

この映画では、いくらそこから抜け出したくて頑張っても、
このゴミ捨て場から抜け出すことが出来ないフィリピン社会の
構造が少年少女たちを通じて描かれています。
想像を絶する世界だけに、とても考えさせられる映画でした。
私たちが知らなければならない問題がたくさんあると思います。

※下記は、四ノ宮浩監督著『忘れられた子供たち』より引用
ここは、もともと静かな漁村だった。今から40年ほど前、
1954年にこの場所がマニラから出されるゴミの処分場と
なった。その直後から、捨てられたゴミを目当てに家を作り、
このゴミ捨て場の中に住む人々が現れた。
彼らは、ここに捨てられたゴミからまだリサイクルできる物を
探し出し、それをお金に換えて生きている。
このような”仕事”をして暮らす人たちのことを英語で
「スカベンジャー(ゴミを拾う人々)」と呼ぶ。


■関連資料

神の子たち [DVD]忘れられた子供たち スカベンジャー (ハートシリーズ)

 ◆神の子たち(DVD)~My Review
 ◆神の子たち―パヤタスに吹く風~My Review


■関連リンク

 ◆忘れられた子供たち
 ◆オフィスフォープロダクション


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