Hiro's Library
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ことば育ちは心育て―ダウン症児のことばを拓く
ことば育ちは心育て―ダウン症児のことばを拓く
岩元 昭雄 岩元 綾 岩元 甦子
かもがわ出版
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おすすめ度の平均: 5.0
5 宝石箱のような本

■My Review
宝石箱のような本でした。決して大げさではなく、
この本の中には30年間蓄積された子育てのエッセンスが
数多く入っています。

著者はダウン症で4年生大学を卒業された岩元綾さんの父親。
ダウン症児の子育てではとても有名な方です。ダウン症児が
他人のフォローなくして大学を卒業した例は皆無だそうで、
なぜ英語、フランス語を綾さんが習得するまでに至ったか
について思い当たることをこの本で語っています。

著者は教職員であること以外、綾さん出生当時、ダウン症児の
子育てについては全く知識がなく手探りで育てられたそうです。
過去にも、家族で2冊の本を出版されており、
今回のこの本では社会生活をするために最も必要だと思われる
「ことば」について掘り下げて書かれています。

私はダウン症の息子が4ヶ月の時にこの本と出合いましたが
ダウン症について色々学んでいくにつれ、ダウン症児・者は
ことばを習得するのが難しいと知り、ことばをいかに息子に
習得させていくかについて考えていた時でした。
そのこともあって、この本からは多くのヒントをもらいました。

読み終わって感じたのは、結局子育てというものはダウン症
だから特別何かしなければならないことはなく、その子にとって
何が必要なのかを適確にとらえ、いいタイミングでフォローして
やることが大事であるとわかりました。

ですから、私自身、専門知識は皆無だったとしても、子育ての
原点に返ることで、悔いの残らない子育てが出来るのではないか
という可能性を見つけることが出来ました。


著者が実践されたことは、生後半年にも満たない時から
本の読み聞かせをされていたそうです。その時に、
クラシック音楽を小さな音でかけていたり、童謡のレコード
を繰り返し聞かせたり、絵本を与えたり、さまざまなことを
実践されています。それが将来、ことばを覚えるのに効果的
だったのではないかと述懐されています。

また、小学一年生の頃から綾さんに日記を書かせていたこと、
これもことばの習得に関して大きな影響を与えたのではないか
とも書いてありました。

特に日記は、小学校の6年間ほとんど休みなく継続されたらしく
いかに押し付けにならないよう、子どもをやる気にさせるか
について書かれていたところは大変参考になりました。
そして、継続することの大切さも。

他、体力をつけるための父とのラジオ体操6年間(小学生期間)
日記5年間(2年~6年生まで、中学生からは学校の提出日記が
あったため断念していたそう)、苦手な算数を勉強する為、
父親が作った問題ノートを小学6年生~高校3年生まで、
今も続いているという18年間のNHKラジオ講座、
フランス語講座12年間など、その他にもたくさんの事を
今も継続して努力されているそうです。


親の視点から書かれる療育書はとても意義があると思います。
専門家の本は割りと多くあるものの、実際に生活していく中で
どのようなことをしてきたのかについては親でしかわからない
ところがほとんどだと思います。それゆえこの本は、
綾さんが4年制大学を卒業されたこともあって、本というよりも
貴重な資料だと感じます。

今息子は3才ですが、ダウン症児を育てるには専門知識も大切
だと思いますが、その根底には親の愛情や努力が必ず必要に
なってくるものだと実感しています。この本はその大切さを
わかりやすく、著者の経験から説明されているところが
とても参考になりました。
とてもわかりやすく書かれている点からもお勧めです。


■関連書籍

走り来れよ、吾娘(あこ)よ―夢紡ぐダウン症児は女子大生夢紡ぐ綾―母と娘のデュエット21番目のやさしさに―ダウン症のわたしから

 ◆21番目のやさしさに~My Review


■関連リンク

 ◆夢紡ぐ綾

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