Hiro's Library
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ダウン症の子をもって
ダウン症の子をもって (新潮文庫)
正村 公宏
新潮社
売り上げランキング: 46478
おすすめ度の平均: 5.0
5 やさしさに満ち溢れた本
5 人生に奥行きを与えてくれる
5 ぜひご一読を
5 感動です。
5 福祉にたずさわるすべての
                
■My Review
著者は著名な経済学者です。
私がこの本に出合ったのは、ダウン症の息子が生後4ヶ月の時。
私は機械設計を生業としているので、同じ数字を扱う経済学者が、
障がいを持った息子をどのように感じ、どのように育ててきたのか
とても知りたくてこの本を買いました。

この本には、ダウン症が社会的にまだ十分知られてない時代に
家族皆でご子息を試行錯誤で支えてきた様子が詳しく描写
されていました。著者のご子息はダウン症の中でも重度とのこと。
この本を書かれた当時、ご子息は20才だったそうですが、
まだ言葉がうまくしゃべれない状態だったと書かれています。

障がい者に対する社会の認識が変わったのは比較的最近で、
それまでは重度の障がい者は学校にさえ入れなかったそうです。
毎年4月になると、学校へ入れたい一心で入学のための努力を
かなりされるのですが、それがいつも徒労に終わる時の
母親の気持ちがとても切なく描かれていました。

私がこの本を読んで一番強く感動したのは、
母の子に対する愛情です。実際、この本の元となったのは、
うまく話せない子の様子を記録する為に、施設と家庭との
やりとりを綴った80冊にも及ぶ連絡帳。
そのほとんどを母親が書いています。

例えば、想像を絶するいたずらをする子に対しての
様々な感情や葛藤なども詳しく書かれているのですが、
その子に対して、母も幼い兄も、もちろん著者の父も
信じられないくらいとてもやさしい。

この本を読んで、理屈ではない母の愛情に胸を打たれました。
こんなにも、子に対して愛情を注げるものでしょうか。
かなり遅いながらも、確実に成長していくご子息と
それを見守る家族の絆が、息子さんの成長とともに
だんだんと強くなっていくところに大変感銘を受けました。

私もどれだけの時間と愛情を、我が子に注げるのか、
まだ定かではありませんが、片時も休むことが出来ない
母親の気持ちが私には大変参考になりました。
そして、愛情を注げば注ぐほど、ダウン症の子は答えて
くれるのだという期待をさせてくれる本でした。
読んで良かったです。

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テーマ:障害児と生きる毎日。 - ジャンル:育児

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